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後藤正樹(paionia初代ドラマー)

バンドを離れて随分経つけれど、その間も不思議とずっとpaioniaの2人に、

そして曲に支えられている気がして心強かったです。

そんな人が増えてくれるといいな。アルバム発売おめでとう!

yolabmi a.k.a. 尾瀬松島(paionia2代目ドラマー)

4月某日、勇成からそれは送られてきた。『白書』に詰め込まれた楽曲達は、僕が在籍していた頃の記憶を真空パックでジップして、開いた瞬間に更に火力を増して爆発してしまった。銀杏BOYZの『BEACH』を聴いた時、ゴジラが時空を超えてメカゴジラになって襲ってきた!と思ったけど、『白書』を聴いた時、それに近い感情、もといそれ以上に、同じ生命体だった僕は、脱退間近から演奏していた「after dance music」を聴いて、感極まってしまった。ゴジラと僕は友達に戻ったけど、同じ地球にいて、僕もまだ音楽を続けていて、それがとても誇りに思えた。

 

そして先日公開された個人的超話題作MV、『跡形』。菅野くんは29年振りにヘアワックスを付け、あれだけデコを出すのを嫌がっていた勇成が、少し広いそれを余す事なく晒していた。サングラスもかけてたし。しかしそれらは不器用な彼らの決意表明に見えたし、いつまでもブレない魂を改めて感じさせてくれた。コンプレックスを晒す(特に勇成はデコ出すのを本当に嫌がっていたよね)って、なかなか出来ない。もう、裏も表も包み隠さず、俺たちのありのままの姿を晒すぜ!って、今巷に溢れている着飾ったプロモーションから真っ向から対抗する様な、でもそれが本当に彼らの姿なんだから、眩しくてかっこよすぎるんだな。MVを観て、勇成の実家を思い出したよ。福島でライブした後に泊まらせてもらって、チーズカレーを食べたな〜。マヨネーズかけて。鮮明に思い出して、懐かしくなった。また食べたいな。

 

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つらつらと長くなったけど、勇成、菅野くん、この度はファーストフルアルバム発売、本当におめでとう!自分の事の様にとても嬉しく思います。ありがとう。

道具小路(小説家)

振るえばなんでも斬れるのに、それをただ光にかざしてきらめかせているような、切っ先にスズメさえ留まれそうな、やさしい抜身の刀みたいな「日本男児」の音楽です。

井戸健人(スーパーノア/イツキライカ)

鳴っている音、すべてに心が震えました。

素敵な音源をありがとう。最高です。

ミゾベリョウ(odol)

1st Album「白書」リリースおめでとうございます。
そして結成10周年、おめでとうございます。
白書と名付けられたこのアルバムをはじめて聴き終えたとき、(既に公開されており知っている曲もあったのですが)暖かい気持ちと、切ないような、悲しいような気持ちの入り混ざった複雑な気持ちになりました。paioniaは「大丈夫だ」と決して歌いません。彼らは、自らの傷を見せ、背中をさすってくれるような、そんな歌を歌ってくれます。
悲報飛び交うこの暗黒の時代には、そんな歌が必要なのではないでしょうか。

金田康平(歌手/THEラブ人間)

人生という冒険譚。いくらページをめくっても、まだなにも書かれていない。

そんな真っ白な人生を誇らしく思えるようなレコードがpaioniaから届きました。

太田美音 (ayutthaya/マイクロコズム)

みんなが隠してたりもう忘れてしまった泥臭い人間らしさを、

身も心も削りながら叫んだ音楽を、私はずっと憧れ続けます。

海北大輔(LOST IN TIME)

「みんな」とか「だれか」とか、不確定な対象に対しての言葉がまるで毒にも薬にもならないものだと言うことを、高橋くんの紡ぐメッセージはこうも鮮明に白日のもとに晒してしまう。

「僕」や「あなた」にとって、毒にも薬にもなり得るのがpaioniaの音楽だと思う。

今作も強烈に、溢れている。
すごいアルバム作ったね。すごいよ。

沢山の「僕」によく似た「あなた」に届きますように。

黒羽宗俊(かたすみ)

はき気がした自分の不純さに。くるおしいほどに、生きていたいと思った。

しょう懲りも無くまた、泣いている。

夜が夜になった。叫びが叫びになった。歌が歌になった。涙が涙になった。

それはなんて、尊くて、遠といことなんだろう。

半田修土(灰色ロジック)

paioniaがいる時代に生まれてきて僕は本当に幸せです。
『白書』を聴いていると、今の"自分"と過去の"自分"が、間違っていないな、

そんでもって僕たちは何処までも行けちゃうなって本気で思うんです。
(なんて言ってみましたが、paionia好きすぎてコメントに迷います…!)
兎にも角にも、僕はこれからpaioniaの音楽と一緒に、何処までも行きたいです。

スズキヨウスケ(しんきろうのまち)

全12曲、50分。ここにあるのは、paioniaがpaioniaであることを諦めなかった末に生まれた

ドキュメント、足跡そのものです。
鳴らされる音のひとつひとつは胸が詰まるほど力強く、蒼く、千切れそうなほど繊細で、

その全てが言葉として生きていて。

「俺達はあの日の俺達と抱きしめ合える日を夢見てる」
このうたが鳴り続ける限り、その足跡はまだ続いていくんでしょう。

俺は2018年の日本に生きて、このアルバムが聴けて良かったです。

越雲龍馬(polly)

paioniaの音楽には過去を肯定してもらえる。日々の哀愁や劣等や孤独。

それらを美しいものに昇華してもらえる。僕にとっては。

僕からの多くの言葉なんて要らない。paioniaの音楽を聴く。僕の言葉がそのきっかけになればいい。

大畑カズキ(NOWEATHER)

僕がpaioniaに出会ったのは高校生の頃です。

素直を聴いた時当時の俺は大人はカッコ悪いなと思いました。
20歳を過ぎ、なんとなく久し振りに聴いた素直は感じ方が劇的に変わっていて

胸が締め付けられました。

白書はどこまでも真面目で正直すぎる大人の男の告白、そんな印象です。
いつまで経っても好きになりきれない自分を、好きになろうと促す訳では無いです。
ただ今よりほんの少しだけ暗い部分が白んで、少しだけ楽になるんです。

きっと僕みたいな若輩者はまだまだ理解しきれていないと思います。

素直の時のように、歳を重ね、また生きていく内のどこかで必ず聴くべくして聴くのだろう。

それだけは断言できます。

橋本薫(Helsinki Lambda Club)

誰もが感じたことがあるはずなのに、言葉にする前に弾けて消えて

なんとなくそれなりになった感情を丁寧に掬い上げたようなアルバムだと思います。

そして歌だけでなく楽器のフレーズ一つ一つが余すことなく表現をしている、

もはや体脂肪率0%なpaioniaの優しさと鋭さを兼ね備えた真骨頂な作品です。

リリースおめでとうございます。

松尾洋平(BAN‘S ENCOUNTER 歌とギター)

paionia 新譜『白書』に寄せて

高橋さんの唄は喜怒哀楽のその隙間まで届く孫の手のように思います。

「そ、そうそう!そこそこ!」的な、気持ちよさ。

でも音楽は気持ち悪いくらいひねくれていて。笑
どんなに便利な時代でも、人の手から生まれるものはいつだって歪であってほしい。

だってそれが 本当 だと思うから。

グッと来すぎて困ってます。

PS:
“仕事に疲れて電車で帰る
それはいいことか”
この一節の歌詞がとても好きです。

辻友貴(cinema staff / peelingwards/LIKE A FOOL RECORDS)

音楽が良いと思う瞬間ってその時の自分の状況だったり感情だったり場所だったりにも左右されたりすることがあります。

アルバム"白書"を聴いたその時の僕にこんなにもハマる音楽は他にはなかったと思います。
正直もっと若かったらこのアルバムの良さは分からなかったかもしれません、

ほぼ同世代、リアルな今。
いつでも声を言葉を紡ぐことが出来る人を羨ましく思います。
あとは、"跡形"のラストサビに出てくるアルペジオが最高だとかそんな細かいことは

今度会った時に話しますね。まだ二回くらいしか喋ったことないけど笑
またライブ観に行きます。

河原太朗 (TENDRE / ampel)

俺たちはあの頃の俺たちと抱きしめ合える日をずっと夢見てる。
同世代の彼らが唱えるこの言葉に心を掻き立てられています、いま。
音楽と向き合う以上ずっとそうだものね。
男らしさ、熱、清々しさ、末永く尊敬していきたいです。
リリースおめでとうね。サングラス似合ってたよ。

酒井泰明(moools)

さて私はかねてよりなんと大仰なバンド名なのでしょうと私はそう思っていたのではございますが『跡形』など聴くにつれ確かに誰も踏み入った形跡のない地平を開拓していると合点した次第なのでございます。確かに彼等は何かに触れているのではありませんか、そう思えてならないとそう思ったのでございます。

ええ、それは朝刻の事でございました。

コイケヤスオ(KETTLES)

初のフルアルバム「白書」はpaioniaの一筋縄ではいかない部分が今まで以上に伝わってくる
正直に自分自身と向き合いながら、そんな自分も壊したくなる気持ちにさせられるし、

心を見透かされているような歌にすごく支えてもらってる気がした
ほんとあの頃の自分は手強い

ハネダアカリ

子供の頃に見た景色は今でもなんとなく覚えている。何年も経って、何十年も経ってから、

思い出の場所を訪れた時、懐かしくあれやこれやを思い出したりする。

町も人も知らぬ間に形や色を変えていたりする。

そんな時、あの頃見たであろう景色を私たちはきっとどこかで探してしまう。

変わってしまった景色の中で変わらなかった何かを。

変わっていった何かと対峙することも、

あの頃は気づけなかったことにハッとすることもあるだろう。

過去がどうだとか、今がどうだとか、ではなく、これからの未来を生きていく目線で

果たしてその何かを見つけられるのか。

凄い速さで変わり続ける景色をこの目で見続けていく強さを。

白書は、わたしたちの中にあるもの。これから残り何十年も向き合い続けていくもの。

それは、人間である。家族である。友人である。故郷である。東京である。日本である。心である。

魂である。己である。そして、我々のそばには、いつも必ず音楽があるんだよね。

初フルアルバム、リリースおめでとう!

佐藤千亜妃(きのこ帝国)

信用していいバンドだから、安心して好きになって欲しい。

「俺たちはあの日の俺たちと抱きしめあえる日を夢見てる」

ささやかにも思えるがこれは切実な祈りだ。

彼らの音楽は、自分の欠けてる部分を知る人ほど、胸をギュッと掴まれて、

正体不明の熱いものが込み上げてくるだろう。

不器用な彼らにしか救えない感情が、この世には必ずある。

だから、この先もずっと歌い続けて欲しい。
リリース、本当におめでとう!

秋澤和貴(Saucy Dog)

このアルバムを聴いてたら電車で疲れた顔をした自分を窓越しにみてるような

そんな感覚に近いかもしれないです。自分自身を見透かされてるような。

初めて聴いた時から俺の生活の一部にスッと溶け込んできました。

いつでもこのアルバムを聴けば等身大の自分と向き合えると思います。

櫻井善彦(Sentimental boys)

ひね曲がりすぎてほどけない知恵の輪、paionia。

その魅力は尽きることなく今もなお膨張しています。
彼ら=音楽。心をそのまま映したかのような曲達が詰まったとてもいい匂いがするアルバム。

生まれ変わってもまた出会いたい名盤。

岡山健二 (classicus)

paioniaの二人と
青山の街を歩いてた
言葉少なげな二人
それでも僕にいくつかの
興味深い話をしてくれた
ような思い出がある

paioniaの名前を聞くだけで
何か背すじがピンとするような
独特の緊張感がある

“青春の終わり”みたいな
アルバムだなとも思うし
これを元に二人は
音楽地図を広げていくんだろうな
という期待もある

米山陽祐(かたすみ)

横山優也(KOTORI)

好きなことは分かる人にだけ分かってもらえればいいや。と思ってしまいました。好きです。

竹田昌和(ウソツキ)

僕にとってはずっとロックスター
ライブが終わって居酒屋で話していると
「あれ?、幻想か?」と思うけど
ライブを見るとやっぱり確信する。
パイオニアの曲は言葉にできない感情を言葉にしないままで僕らに教えてくれる気がする。
僕はそれがとても好きです。
是非音源とライブに行って欲しい。
リリースおめでとうございます!

西村竜哉(プププランド)

この曲達が生まれたアパートの部屋や、レコーディングスタジオの匂いまでも届いて来そうな

生々しさと近さを感じるアルバムでした。
厭世的でいて、それでも心の何処かでは未来に希望を抱いているそれが人間だ!

と言わんばかりの余りにもリアルな歌に、僕達は救われるんだと思います。

あと『跡形』から『フォークソング』の流れ大好きです!

濱野夏椰(Gateballers)

海の向こう、踏切の向こう、あるいは5円玉の穴の向こうに何もない事を知った彼らは

サンタクロースにひまわりの花束を渡しました。

中村泰二朗(AFRICA)

「それでも」と何度も繰り返し、何かに抗うような、悲壮感と希望が混じった感覚。
まだお会いした事がないのですが、

音楽が本当に人間味溢れていて既に会った事があるような気がしてしまっています。

とても魅力的な人達なんだろうなと。

新嶋遼(Ohohon/paionia staff)

アルバム通して聴いて跡形で号泣してフォークソングで静かに泣きました。

最後にあの二曲が来るのがとてもよかったです。

シロップのsyrup16gでイマジネーション→夢からさめてしまわぬようにで終わる流れを

少し思い出しました。最初は入れる予定なかったですけど跡形がこのアルバムに入ることになって

とてもよかったと思います。

さようならパイオニアを出した頃は「若さゆえの葛藤」みたいなことを言われましたけど、

もうそんな褒めてるんだか褒めてないんだか、おっさんおばさんの上からの反応なんて撥ね付ける

ような、新たな強度を備えたpaioniaをこのアルバムで示すことができたと思います。

単に時を経て成熟してきたというだけではなくて、「若さ」というレッテル、

概念そのものを凌駕し、葛藤が外部へと向かうというより、

外部を巻き込んでより深い内部へと進んで行くような強さだと思いました。

前に僕がたけひろさんにpaioniaのコピーバンドのベースがコピーに苦しんでるって言った時に

たけひろさんが、そりゃバンドやるなら誰にもコピーできないようなことをやらなきゃねという

趣旨のことを言っていたのですが、まさに複製不可能なpaioniaの音楽がずっしりとそびえ立ち

バンドマンはみな「これはやられたあ、、絶対真似できないわ、、」と思うとおもいます

(paioniaの音楽と広く捉えた場合も、例えばドラムを聴いた場合も笑)。

一曲一曲の感想を言いたいくらいたくさん感想はあるのですが

あまりにも長くなってしまうのでこの辺で笑。

上の二曲以外に特にいいと思ったのは暮らしとは、グレートエスケープ、after dance music、規則あたりです。もちろんいい曲しかないのですが。

収集がつかなくなるので終わりということで。フルアルバム、本当におめでとうございます。

杉本惠祐(ドキュメンツ)

僕の憧れや羨ましさがバンドサウンドに詰まってました。
この先何とも言えない悲しいときとか嬉しいときに

サニーハイフレットを3度上でハモるのが決まったよ。
今、自分たちの言い切れないやり切れなさをエレカシに託してる人たちに、

そしてもちろんそれ以外の多くの人に届いて欲しいと思いました。

金子駿斗(アナトオル・フランス/daisybar)

paioniaの音楽を聴くと、僕は大人になったんだなと感じます。

paioniaの音楽を聴くと、僕は生きてきたんだなと感じます。

paioniaの音楽を聴くと、とりあえず頑張ろうと思います。

paioniaの音楽を聴くと、とりあえず頑張らなくてもいいかもとも思います。

paionaの音楽を聴くと、とりあえず愛せるものを愛していようと思えます。

 

改めてフルアルバム“白書”リリース本当におめでとうございます。

高橋さん、菅野さんお二人とも気さくで優しく凛としていて、

ライブではとても力強く頼もしいです。

一個人としても、バンドマンとしてもライブハウスに務める者としても、

paioniaという存在が、とても嬉しいです。

また、近い内にお会いできることを楽しみにしています。

柴田隆浩(忘れらんねえよ)

アルバムを1曲目から聴いた。頭の中に世界が広がった。

それはなんか、ジブリに出てくるような夢の中の街みたいなところで、

街のいたる所がぼんやり光っていて、行き交う人たちは歩いているような、

浮かんでいるような感じで。その路地にひとつ、あやしげなお店がある。

そこに入ると、店内には何に使うのか見当もつかない、不思議な道具や機械がたくさん並んでいて。そしてその一番目立つところに置いてある、ひとつの大きな木製の箱。

表面には精巧な装飾が施されている。そしてその箱の中身は覗けるようになっているのだけど、

そこには大小無数の歯車やバネ、きれいな宝石たちが信じられない精度で組まれていて。

でもやはり、この箱が何の機能を持っていて、何のために使われるのかは分からない。

ただ、これは大切なもので、この世界の何か大事なことのために機能するということだけは、

感じ取れる。 なんてイメージが、10曲目まで聴いていく中でぶわーっと脳内に広がって。

夢を見てるみたいだった。芸術作品、こんな言葉にすると陳腐になるのかもしれないけれど、

でも僕は、そう感じた。

それから11曲目の『跡形』を聴いたんだ。イントロから、あ、世界が変わった、って思った。

夢の世界から現実に戻ったって思った。で、気付いたら僕は涙を流していた。

僕には、それまでの精密に作り込まれた芸術のような楽曲群から、

この『跡形』と次のラスト曲『フォークソング』はまた別の世界にあるように思えた。

朝目覚め、ぼんやりしたまま、ふと今までずっと思っていたことを、

自分でもはっきり分かっていなかった本当に思っていたことを、するりと言ってしまった。

そして泣いてしまった。そんな瞬間を歌にしたかのような。

以上が、僕が12曲を通して体験したこと。アルバムを通して聴くことって、

1時間も人生の時間を奪うわけだから、すごい体験をしたいよね。僕はこんな体験をしました。

素直に、あなたにこのアルバムを勧めたいと思う。

青柳裕貴(友人)

同じ時代を生きる同級生として書かせて頂きます。

僕達の出会いは高校でした。出会った時から既に、各々のなかで『如何に生きるか』という問いが

とっくに始まっていました。初対面、開口一番でお互いの夢を語る。

こんなことは後にも先にもない経験だと思います。

paioniaを語るに際して、僕個人の音楽観が出てきてしまいますが、ご容赦お願いします。

そのかわり、自分の発言には責任を持つ所存です。僕はpaioniaの高校時代からの友人であり、

会社員であり、ちょっとした音楽経験者です。

『音とは何か?』『歌とは何なのか?』ということを考えますと、リスナー、プレイヤーともに様々な見解があり、一つの答えには纏まりきらないと思います。僕も様々な場面で色んな音楽、歌を聞きますが、やはり、『魂が聞こえる歌(曲)』が好きなんです。どんな時でも気軽に聞けるという類のものは、彼らの曲の中では少ないのかもしれませんが、その分、paioniaの音には魂が籠っている気がします。心の奥底に潜り込み、そこにあるものを見つめ、音と言葉を拾ってくるとでも言うのでしょうか。とことん、現実と対峙していくのです。これは、曲作りということだけではなく、音を通して人生、人の生の中にあるものを表現しようとしている、ということなのでしょう。また、生きるということは、自分だけで実現できるものではないと思いますので、彼らの音楽には、一人称だけでなく、二人称、三人称、沢山の人の想いが詰まっていると思います。paioniaの音というのは、そんな生きた音だと僕は思っています。

paioniaの曲の中では、悲しいに代表されるように、マイナスなニュアンスの言葉をよく聞きます。完全に私見ですが、嬉しいことって共有しようと思うまでの爆発は起こらないんですよね。自分が幸せなので、そこで完結してしまっていて、それをまた誰かに投げかけたいと思うほどの衝動に駆られないと思うんです。(それに、幸せをばら撒くのは何か日本人らしさに欠けるというか奥ゆかしさに欠ける気がします、どういう音と歌で表現されるかにもよりますが)でも、、悲しいことって、悲しいという表現で合っているか分かりませんが、自分の心の中の葛藤や苦しみってどこまででも突っ走って行くと思うんですよね。なかなか昇華できないんです。それが彼らの曲になっている部分が多いのかもしれませんね。これは外れているかもしれませんが(笑)ただ、一言付け加えますと、彼らは悲しみを強調したいわけではなく、本気で生きているだけなんだと思います。本気で生きているからこそ、自然体から出た一発の音が力を持っているんだと思います。

最近思うのは、paioniaの音も少し変わってきたのかなということです。勇成も岳大も僕も(笑)今年で30歳になります。自らの道を作ることと並行して、誰かの道を作ることにも尽力していかなければならない年代に入ってきたような気がします。
年を取るほどに、あたり前のことが愛しくなりますし、失ったものも増えてきたのかもしれません。生きることの儚さも何となく理解してきたから、生きることの喜びも感じることが出来る。
基本姿勢は全く変わらないんですが、今まで他を寄せ付けようとしなかった彼らの頑固な音は、少し器用に自分たちの優しさみたいなものも表現できるようになってきたのかなと思うのです。

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最後に友人として、

自分達の心と理想を信じて、音楽業界と人間界に風穴を開けよう。
俺の夢の一つは君たちと命ある限り歌い続けていくことです。
尾崎豊の悲しみを知りつつ、ジョン・レノンのイマジンを歌おう。
応援しています。

皆様、纏まりのない駄文となってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。存分にpaioniaの楽曲をお楽しみ下さい。

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