TENDRE



勇成がこの音源と言葉を送ってくれてから約3週間。

第一の直感に任せた赤裸々な感想をようやく書き始めております。

音楽然り、待ちわびた映画や本に対して、自分はなかなかすぐに手を付けられなかったりする。

触れる前の淡さを楽しんでいるのか、終わることに寂しさを覚えてしまうのか、要因はいつも紛らわしい。

 

率直に言います。ぼくはpaioniaを生涯聴くのだろうとあらためて思います。

2012に放たれた『素直』という楽曲から入ったわたしですけれど、

これほどナチュラルに自らの音楽を更新し続けられる人たちはいないんじゃないかって。

気づけば10年前(まじか)、下北沢で初めてライブを見た日のこと、周りの仲間が騒ついていた楽屋。

このアルバムを聴き込む度、あの日浴びた鮮烈な音と言葉を思い出しますし、

更に悠然と進化しているサウンドアプローチに尚再び圧倒されているところです。

 

いざ一曲ずつ解説と参りたいとこですが、それはいつかどこかでの楽屋でそっと。

『人の瀬』、一音目からプロローグとエンドロールの両方を観た気がしました。

一曲目から泣きました。

『夜に悲しくなる僕ら』に行き着くまでの組曲の様なドラマに、現代にいるpaioniaの情熱を感じました。

 

音に乗せた言葉を噛み締める幸福をいつも教えてくれるのは、紛れもなくpaioniaという生き物の声。

いつもありがとう。わたしも負けじと。